アジア系外資CAから日本のエアラインCAに転職して戸惑ったこと。求められることが違います ?

CA時代の出来事

こんにちは ! ひまてんです。

アジアのとある国の航空会社のCAとして楽しく乗務していましたが、結婚後、ひっこしのため、退職。

ひっこし先の通える空港ベースで乗務できる国内のエアラインCAに転職。計10年間働きました。

2つの会社で乗務していた路線は日本発のハワイやアジア路線✈︎と共通していたのですが、違うことばかりで戸惑うことがいっぱいありました。

乗客として飛行機に乗ってもエアラインによって雰囲気ちがうなあ…みたいに感じることはよくありますが、今回は、働いていたときに戸惑ったことを書かせていただきます。

個人の感想であり、昔話ということをふまえてお読みくださいませ。

今でも乗務している同期と話すと、「一緒に働いてた頃より厳しくなっていろんなことが変わったよ〜(>_<)」と言われます。タイヘンだ〜〜

同じ路線を飛んでいて、乗務が辛かったのはどっち? (アジア系外資 vs 日本 のエアライン)

たとえば飛行時間が平均8時間のリゾート路線、乗客がほとんど日本人、東京から出発〜

この乗務を外資系と国内のエアラインでやってきて、実感したおおきな違い。

外資系にいた時の方が体力的にキツかったです。

しかし、国内の会社で乗務した時は精神的にキツかったです。

なので、結論からお伝えすると、どちらも辛かったです。。。わたしにとっては…(-_-b

外資系エアラインで乗務中辛かったこと

①日本人のお客様ばかりのフライトだと、ギャレーから一歩でるとお客様から呼び止められたり、日本語を話さないクルーから通訳を頼まれたりで自分の担当業務が進まない。担当ゾーンのお客様に申し訳なく思ってしまうこともある。

②お国の違うクルー(特に先輩)とペアを組むときもあり、日本のお客様が苦手(ことばの問題などの理由で)なクルーだと、日本語わからないからとご対応を押しつけられる感じの時もある。

③そもそも接客サービスに関しての概念が違う。会社の中ですばらしいとされるサービスと日本人が航空会社のCAに求めるサービスにギャップがありすぎる。

外資系エアラインで乗務していると、毎回のフライトで日本人乗務員は色んなところから、よばれます。

日本人のお客様の言ってることがわからないよ〜(@_@)とか、クレームいただいたから対応して〜

という感じで、です。

ご存知のとおり、CAは担当ゾーンがフライト毎に決められます。

その日の担当をアサインするチーフパーサーは、乗務員の勤務年数や取得言語などを考慮しながらできるだけバランスよい人員配置をおこなってます。

が、満席状態で300人くらいの日本のお客様に対して、日本人乗務員が5〜6人と、全乗務員の中でわりあいが1/3以下になると、フライト中にCAとコミュニケーション理解不足による問題がおこってしまう確率がたかくなっちゃいます。

新人のあいだは、アサインされたデューティゾーンのお客様へのご対応業務だけで精一杯。。お食事を渡す手つきも慣れない中で、呼び出しをうけてパニック〜(゚o゚;; になってました。

行ってみると、お子様用の食事を予約していたのに大人用のミールが提供された、とか機内サービスの映画が観れない、音楽が聴こえない、などでした。ことばがわからなくても、通常業務のはんいのことが多く、何とか自分でやっておくれーというものがほとんどでした。

その中でも、もめてしまってて行った時はすでに遅し、、行ってみると「乗務員の態度がわるい〜」と、いきなりどなられることも。担当者に事情を聞きとり、お詫び、信頼回復のために到着するまで何度もアプローチするなど、そのサービスゾーンのお手伝いを時間をかけてすることも、ありました。

しかし、私も自身の担当ゾーンで問題起こすことはあります。そうなると、自分のところのお客様の対応に集中したいから邪魔しないで〜と叫びたくなるほどでした。

また、お国柄なのか、会社のカラーなのか、当時私のいたアジア系エアラインは、仕事を早く終えることが1番 ‼︎ くらいにスピードが優先されていました。エコノミークラスだと、右列と左列でどちらが早くお食事を配りおわれるか、競争してる感じです。そこで、1人のお客様のご対応に時間がかかっていると、相方の先輩クルーからため息つかれて…新人時代のこわい思い出です。

6〜8時間のフライト中に、ウエルカムドリンクとお食事2回、免税品販売、化粧室の清掃、ドリンクサービス、入国書類のお手伝いなどの業務…いつも、あっという間に到着してました。足もくたくた、サポート力のある医療用ストッキングを履いてないと、いたくて疲れているのに眠れなかったです。

時差ぼけを起こさないように、少し休んで、滞在先で動きまわるほうがよいのです。同僚でも、ステイ先で活動的に行動するエンジョイ派とホテルにおこもり派にわかれますが、私は後者。毎月2回のホノルルステイもコンビニのABCストアに行くくらい。ホテルチェックインしてすぐに寝てしまい、起きてみると夕方になってる〜(ToT)そして、その日の夜は眠れないまま、朝から乗務…キツかったです。

体力的に疲れて、毎回キツかったんですが、やりがいはあったように思います。

言葉が通じないことで、外国のクルーや日本のお客様にお役にたったことはうれしいことでした。

なので、外資系エアラインで辛かったことは、やりがいのあることでもあったのでした。

日本のエアラインで乗務中辛かったこと

①会社自体が日本人のおもてなしをとても大切にしていて、お客様の乗務員に対する目がとてもきびしい。

②先にアジア系外資エアラインのCAを7年間経験したためか、感覚が、そのアジアのお国寄りになっていました。なので、同じCAでもちがうなあと思いながら、会社のやり方に合わせるのがキツかったよ〜。

学生時代に憧れ、第1志望だった会社。新卒受験で不採用になった会社でした。

採用が決まった時は、好きな会社で働ける〜♡とワクワクしてたのですが、いざ働いてみると、辛かったです。

同じ路線、サービス内容も同じ、飛行機の機種も全く同じなのに、自分が違ってました。乗務員は日本人でお客様もほとんど日本人なので言葉の問題はなく、スムーズに業務が出来ます。呼び出しを受けて、機内中をバタバタ動きまわることもなく、担当ゾーンのお客様に集中してサービスができます。業務終了しても、足が腫れることも少なかったです。

体は楽になりましたが、気持ちがちょっと辛かったです。

お客様がCAに対して期待値が、前の会社より明らかに高いと感じたからです。

乗務員は期待に答えようと、みんな懸命に働いています。

入社当時は、過剰な接客をやりすぎだと冷ややかにみている自分がいました。ここではこれが普通なんだと理解して、無理やりあわせてました。プロとして、バレずに接客してたつもりですが前の会社の同僚がみたら、顔が引きつっているよ ! と言われたかもしれません。

ちょっとずつ慣れて、お客様からサンキューレターやグッドコメントをいただくようになった頃には、もう精神的にまいっていて辞めることを決めてました。

もし、先に国内のエアラインに入社していたら、私のCAのイメージはその会社にあわせてつくられていったと思います。

新卒時に第1志望のエアラインに受からなかった理由は、その会社のイメージに合わなかったからという事実。10年後にその会社に入社して思い知らされたのでした。

CA、といっても会社によって全然違います。自分が楽しく働ける会社をみつけないと、つらいかも…です。

最後までお読みいただきありがとうございます。